日本一優しいミリタリー系航空機図鑑

飛行機紹介

 こんにちは!ジョーです!

 今まで自衛隊の飛行機を中心に、「航空機紹介」と称して簡単な解説をしていきました。
ここでは、用途別にこれまで紹介した航空機をまとめて、ブログ版航空機図鑑にしました!

 私が在籍していた海上自衛隊で活躍する航空機だけではなく、世界中で活躍する様々な軍用機について紹介しています。
 いずれの航空機も、元自衛隊パイロットの目線で注目した豆知識などを込めつつ分かりやすくお届けしていますので、飛行機についてよく知らない人からもう少し詳しくなりたい方などいろんな方にお楽しみいただける内容です!
 民間機とは少々異なる軍用機の個性あふれる魅力について堪能してください!

飛行機

戦闘機

 戦闘機は航空機を相手に戦うことが主な目的です。飛行機としては比較的小型で軽快な動きをします。近年では対地攻撃なども行い、戦うフィールドが増えてきました。

Su-30MKI

 航空自衛隊で活躍するF-15のライバルとして有名な戦闘機。徹底的に研究された空力性能から生まれたフォルムは、西側性戦闘機とは異なる滑らかなフォルムを描いており見ていて綺麗だと思った機体です。

 旋回性能の高さは世界最高峰で、セールスもF-16戦闘機に次ぐ1600機以上も売れています。(2022年時点で世界第2位の生産数)

訓練を終えて整備を行うSu-30MKI。 Photo by US Air Force

F-15のライバル Su-30MKI

F-14トムキャット・F/A-18 E/Fスーパーホーネット

 映画『トップガン』シリーズの主役である2機の細かな描写は、機体を知るとより深く知ることができます。あんなシーンやこんなシーン、実は本当だった?!

任務のため発艦するF-14トムキャット Photo by US NAVY
展示されるF/A-18 E/F スーパーホーネット
F/A-18 E/F スーパーホーネット

トップガンの主役 F-14トムキャット、F/A-18E/F スーパーホーネット

ダッソー ラファール

 フランスのダッソー・アビアシオン(Dassault Aviation)が開発した第4.5世代戦闘機。フランス空軍及び海軍の戦闘機たちの後継機として開発されました。

 空対空戦闘や対地・対艦攻撃ができるヨーロッパを代表するマルチロールファイターで、同世代の他の戦闘機とは異なり核ミサイルの運用能力が可能です。

 フォルムは、ヨーロッパ製では定番のカナードつきデルタ翼で、ユーロファイターやグリペンよりも曲線が多いところが特徴です。

ブレイク(編隊解散)し着陸態勢に入るラファールB戦闘機。

フランスの万能戦闘機 ラファール

戦闘機の「世代」について

 第2次世界大戦後に生まれた戦闘機は、年代や能力別に「世代」があります。もともとは商業目的で生まれた言葉でしたが、判別などが容易になったので定着しています。ちなみに実用化している戦闘機で最新の世代は「第5世代」になります。

第5世代戦闘機の代表格F-35ステルス戦闘機。

戦闘機の「世代」とは?

爆撃機

 爆撃機とは、非常に多くの爆弾やミサイルを搭載し敵陣深いところへ攻撃を行う飛行機です。中には核兵器を搭載できるものもあります。多くの兵器が搭載できることや長い航続距離などを要求されるため、必然と大型になります。

B-21 レイダー

 米軍の新型ステルス爆撃機で核兵器も運用でき、100機程度生産される予定で開発中です。前身となるB-2爆撃機と同じように「全翼機」という独特のフォルムをしており、現在初飛行に向けて開発の真っ最中です。

 デジタル・ツインをはじめとした新しいデジタル技術を積極的に導入し「第6世代航空機」とノースロップ・グラマン社は呼んでいます。

B-21爆撃機のコックピット周辺。 Photo by USAF

米軍の新爆撃機 B-21レイダー

哨戒機

 「哨戒機」という飛行機は、主に広大な海のパトロールや対潜水艦戦(対潜戦)を行うものを指します。ターゲットになる船や潜水艦は港を出港してから非常に長い期間活動ができるため、哨戒機には広大なエリアをカバーできるだけの航続距離や多彩なセンサー、通信機器を使用できるだけの広い機内スペースなどが求められます。そのため、旅客機をベースに作られることが多いです。

代表的な哨戒機P-8(左)とP-3C(右) Photo by US NAVY

P-3C オライオン

 海上自衛隊では30年以上に渡り主力機として活躍する傑作哨戒機。世界17か国で採用される哨戒機のグローバルスタンダードです。拡張性の高さから様々なアップグレードや派生型がいます。

タキシング中のP-3C哨戒機。

サブマリンハンターの決定版 P-3C哨戒機

MQ-9 シーガーディアン

 P-3Cなど従来の哨戒機ほどペイロード(燃料や武器などの搭載量)はありませんが、無人機の長所である「滞空時間」を活かしてレーダーなどを駆使して長時間洋上を監視します。また、ミッションに応じてオプションのセンサーポッドを使うことで様々なミッションに対応できます。

洋上監視を行うシーガーディアン。 Photo by US NAVY

新時代の哨戒機 シーガーディアン

SH-60K

 護衛艦などをはじめ、水上で活動する様々な船にとって潜水艦は非常に脅威となります。そのため、潜水艦を離れたところから探すためヘリコプターを乗せていることが多いです。SH-60Kは海上自衛隊で活躍している哨戒ヘリコプターで、改良が進みレスキューなども行うなど万能選手となったヘリコプターです。

エンジンスタート中のSH-60K哨戒ヘリ。

船に乗る何でも屋 SH-60K

偵察機

 「偵察機」は、敵勢力などを確認するため、カメラなどをはじめとしたセンサーを搭載しています。軍用機に与えられた初めての任務は偵察で、第1次世界大戦から機動性の良さや高度を活かした視野の広さで活躍しました。現在では無人機や偵察衛星などもいますが、収集する情報によって電子偵察機など様々な種類の偵察機が存在します。

RC-135S コブラボール

 弾道ミサイルの発射の際ニュースで話題に挙がる電子偵察機。ミサイルを追跡する光学センサーやレーダー、ミサイルから送受信される信号を受信するためのアンテナが装備されています。

離陸するRC-135Sコブラボール。 Photo by USAF

・ミサイル専用情報収集機 RC-135S コブラボール

RQ-4グローバルホーク

 航空自衛隊でも導入された無人偵察機の「グローバルホーク」。コクピットが無い独特のフォルムはまるでエイリアンのようです。
 無人機は総じて非常に長い時間飛ぶことができるという特徴があり、その特徴を活かして広大な地域やピンポイントの地域を衛星よりも柔軟な運用をしながら偵察できるという長所があります。
 そのスペックや長時間飛べる秘密などを紹介します!

横田基地スプリングフェスティバルで展示されるRQ-4グローバルホーク。

・ミステリアスな無人機 グローバルホーク

救難機

US-2

 日本周辺の広大な海は、ヘリコプターや船だけではカバーしきれないエリアでの海難事故が発生することがあります。そんな遠いところでもレスキューができるよう開発された飛行艇がUS-2です。波の高さが3mでも着水して救助ができる世界最高の性能を持っています。

滑走路へ向けタキシング中のUS-2。

洋上救難最後の砦 US-2

練習機

 「練習機」とは、パイロットの候補生に操縦技術を習得させることが目的の飛行機です。そのため、比較的シンプルな構造であることと操縦性に変なクセが無いことが求められます。機体によっては小型のビジネス機を転用している機体もあります。

T-5

 海上自衛隊のパイロット候補生が一番最初に乗る飛行機です。比較的シンプルな構造ですがアクロバットもできるなど運動性も良く、海上自衛隊のアクロバットチーム「ホワイトアローズ」が使用しています。

下総航空基地の航空祭で展示されるT-5練習機。

ルーキーを育てる T-5

TC-90

 T-5での訓練を終えた海上自衛隊のパイロット候補生が乗りこむ練習機です。少し大型になってエンジンも2発に増えます。この飛行機で多発機特有の特性や操縦技術を学んでいきます。実はキングエアC90というビジネス機を転用した機体でアメリカ製です。

下総航空基地の航空祭で展示されるTC-90練習機。

ベースは傑作ビジネス機 TC-90

おわりに

 「航空機紹介」シリーズのまとめ版としてジョーなりの航空機図鑑を作りました!まだまだ少ないですが、これから少しずつ増やしていきますので、もし解説を希望する機種があればコメントなどでリクエストをください!

 主に軍用機でまとめていますが、私自身航空機全般が好きなので、今後は民間機も取り上げようと思っています。楽しみにお待ちください!

 ちなみにこの記事を読んで、「パイロットになってみたいなぁ・・」と少しでも感じた方は下記の記事も読んでみてください!

Road to PILOT |~航空学生への道~

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