日本一優しいミリタリー系航空機図鑑

飛行機紹介

 こんにちは!ジョーです!

 いつも飛行機や自衛隊について、自分の経験談を交えながらできるだけ分かりやすくその世界をご紹介しています。
 今回は日本で見られるものを中心にしたブログ版航空機図鑑です!

 私が在籍していた海上自衛隊で活躍する航空機だけではなく、世界中で活躍する様々な軍用機について紹介しています。
 いずれの航空機も、元自衛隊パイロットの目線で注目した豆知識などを込めつつ分かりやすくお届けしています。

 飛行機についてよく知らない人からもう少し詳しくなりたい方などいろんな方にお楽しみいただける内容です!
 民間機とは少々異なる軍用機の個性あふれる魅力について堪能してください!

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戦闘機

 戦闘機は航空機を相手に戦うことが主な目的です。飛行機としては比較的小型で軽快な動きをします。近年では対地攻撃なども行い、戦うフィールドが増えてきました。

F-15 イーグル

 航空自衛隊でも活躍する「世界最強」と謳われた戦闘機。

 アメリカのマクドネル・ダグラス(現ボーイング)社が1970年代に開発し、アメリカ空軍や航空自衛隊などに配備されています。

 日本では千歳基地(北海道)や那覇基地(沖縄)をはじめとした全国の基地に配備されています。

離陸する航空自衛隊のF-15Jイーグル。

Su-30 フランカー

 F-15のライバルとしてファンの中では有名な戦闘機。

 徹底的に研究された空力性能から生まれたフォルムは、アメリカなどで造られた戦闘機とは異なる滑らかなフォルムが特徴です。

 旋回性能の高さは世界最高峰で、セールスもF-16戦闘機に次ぐ1600機以上も売れています(2022年時点で世界第2位の生産数)。

 日本にはいませんが2023年に航空自衛隊と共同演習のため、インド空軍の機体が来日したことがあります。

訓練を終えて整備を行うSu-30MKI。 Photo by US Air Force

F-14トムキャット・F/A-18 E/Fスーパーホーネット

 映画『トップガン』シリーズの主役である2機の細かな描写は、機体を知るとより深く知ることができます。あんなシーンやこんなシーン、実は本当だった?!

任務のため発艦するF-14トムキャット Photo by US NAVY
展示されるF/A-18 E/F スーパーホーネット
F/A-18 E/F スーパーホーネット

ダッソー ラファール

 フランスのダッソー・アビアシオン(Dassault Aviation)が開発した第4.5世代戦闘機。フランス空軍及び海軍の戦闘機たちの後継機として開発されました。

ブレイク(編隊解散)し着陸態勢に入るラファールB戦闘機。

 空対空戦闘や対地・対艦攻撃ができるヨーロッパを代表するマルチロールファイターで、同世代の他の戦闘機とは異なり核ミサイルの運用能力が可能です。

 フォルムはヨーロッパ製では定番のカナードつきデルタ翼で、ユーロファイターやグリペンよりも曲線が多いところが特徴です。

戦闘機の「世代」について

 第2次世界大戦後に生まれた戦闘機は、年代や能力別に「世代」があります。

第5世代戦闘機の代表格F-35ステルス戦闘機。

 もともとは商業目的で生まれた言葉でしたが、判別などが容易になったので定着しています。

 ちなみに実用化している戦闘機で最新の世代は「第5世代」になります。

爆撃機

 爆撃機は、非常に多くの爆弾やミサイルを搭載し敵陣深いところへ攻撃を行う飛行機です。

 中には核兵器を搭載できるものもあり、多くの兵器が搭載できることや長い航続距離などを要求されるため、必然と大型になります。

 また、ステルス性や高速性などの工夫を凝らすため、特徴的な形状の機体が多いです。

B-21 レイダー

 米軍の新型ステルス爆撃機で核兵器も運用でき、100機程度生産される予定で開発中です。前身となるB-2爆撃機と同じように「全翼機」という独特のフォルムをしており、現在初飛行に向けて開発の真っ最中です。

 デジタル・ツインをはじめとした新しいデジタル技術を積極的に導入し「第6世代航空機」とノースロップ・グラマン社は呼んでいます。

B-21爆撃機のコックピット周辺。 Photo by USAF

哨戒機

 哨戒機は、主に広大な海のパトロールや対潜水艦戦(対潜戦)を行うものを指します。

 ターゲットになる船や潜水艦は広大な海で活動するため、哨戒機には広大なエリアをカバーできるだけの航続距離が求められます。

 また多彩なセンサーや通信機器を使用できるよう広い機内スペースが必要なので、旅客機をベースに作られることが多いです。

 最近では、無人機も登場してきました。

代表的な哨戒機P-8(左)とP-3C(右) Photo by US NAVY

P-3C オライオン

 海上自衛隊では30年以上に渡り主力機として活躍する傑作哨戒機。世界17か国で採用される哨戒機のグローバルスタンダードです。

 拡張性の高さから様々なアップグレードや派生型がいます。

P-3C哨戒機
飛行中のP-3C哨戒機。

MQ-9 シーガーディアン

 P-3Cなど従来の哨戒機ほどペイロード(燃料や武器などの搭載量)はありませんが、無人機の長所である「滞空時間」を活かしてレーダーなどを駆使して長時間洋上を監視します。

 また、ミッションに応じてオプションのセンサーポッドを使うことで様々なミッションに対応できます。

 日本では海上保安庁が購入し、北九州空港に配備するため準備が進められています。

洋上監視を行うシーガーディアン。 Photo by US NAVY

SH-60K

 護衛艦などをはじめ、水上で活動する様々な船にとって潜水艦は非常に脅威となります。

 そのため、母艦が脅威にならない離れたところから潜水艦を探すためヘリコプターを乗せていることが多いです。 

エンジンスタート中のSH-60K哨戒ヘリ。

 SH-60Kは海上自衛隊で活躍している哨戒ヘリコプターで、レスキューなども行うなど万能選手と言えるヘリコプターです。

偵察機

 敵勢力などを確認し情報収集をするため、カメラなどのセンサーを多く搭載しています。

 実は軍用機に与えられた初めての任務は偵察で、第1次世界大戦から機動性の良さや高度を活かした視野の広さで活躍しました。

 現在では無人機や偵察衛星などもいますが、瞬発力に大きな差があるので収集する情報によって電子偵察機などの専門性の高い偵察機が現代も重宝されています。

RC-135S コブラボール

 弾道ミサイルの発射の際ニュースで話題に挙がる電子偵察機。ミサイルを追跡する光学センサーやレーダー、ミサイルから送受信される信号を受信するためのアンテナが装備されています。

離陸するRC-135Sコブラボール。 Photo by USAF

RQ-4グローバルホーク

 航空自衛隊でも導入された無人偵察機のグローバルホーク。

 その見た目はコクピットが無い独特のフォルムはまるでエイリアンのようです。

 無人機は総じて非常に長い時間飛ぶことができるという特徴があり、その特徴を活かして広大な地域やピンポイントの地域を衛星よりも柔軟な運用をしながら偵察できるという長所があります。

 そのスペックや長時間飛べる秘密などを紹介します!

横田基地スプリングフェスティバルで展示されるRQ-4グローバルホーク。

救難機

 遭難した民間人や敵地で孤立した兵士を助けるレスキュー専門の航空機。

 ヘリコプターが多いですが自衛隊では飛行艇や捜索専門の飛行機などがあり、災害派遣では必須の戦力です!

US-2

 日本周辺の広大な海は、ヘリコプターや船だけではカバーしきれないエリアでの海難事故が発生することがあります。

 そんな遠いところでもレスキューができるよう開発された飛行艇がUS-2で、波の高さが3mでも着水して救助ができる世界最高の性能を持っています。

滑走路へ向けタキシング中のUS-2。

練習機

 パイロットの候補生に操縦技術を習得させることが目的の航空機。

 そのため、比較的シンプルな構造であることと操縦性に変なクセが無いことが求められ、機体によっては小型のビジネス機を転用している機体もあります。

T-5

 海上自衛隊のパイロット候補生が一番最初に乗る飛行機です。

 比較的シンプルな構造ですがアクロバットもできるなど運動性も良く、海上自衛隊のアクロバットチーム「ホワイトアローズ」が使用しています。

下総航空基地の航空祭で展示されるT-5練習機。

TC-90

 T-5での訓練を終えた海上自衛隊のパイロット候補生が乗りこむ練習機です。

 少し大型になってエンジンも2発に増えており、多発機特有の特性や操縦技術を学んでいきます。

下総航空基地の航空祭で展示されるTC-90練習機。

 実はキングエアC90というビジネス機を転用した機体でアメリカ製です。

おわりに

 ブログ版の航空機図鑑いかがでしたか?

 まだまだ少ないですが、これから自衛隊機を中心に少しずつ増やしていきます。

 今後は民間機版の図鑑も作っていきますので楽しみにお待ちください!

 ちなみにこの記事を読んで、「パイロットになってみたいなぁ・・」と少しでも感じた方は下記の記事も読んでいただけるとすごく嬉しいです!

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