【自衛隊のお仕事紹介】パイロットの相棒 ~航空機整備員~

お仕事紹介

 こんにちは!ジョーです!!

 「自衛隊のお仕事紹介」シリーズ、今回はパイロットにとってまさしく相棒となる「航空機整備員」についてご紹介します!!

 自衛隊ではブルーインパルスの整備員、通称「ドルフィンキーパー」の活躍もあり人気職種の1つ、職人技とチームワークが光る整備員のなり方とは??

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航空機整備員とは?

 「航空機整備員」は文字通り、自衛隊で保有する飛行機やヘリコプターの整備員を指します。

 ご存じの方もいるかもしれませんが整備員もパイロットと同様に整備する機種が決まっており、機種や担当する機器に応じて教育を受けます。

 また、長い期間特定の機種のみ担当するため職人のようなイメージもありますね!!

P-3Cのメインギアを整備する様子 海上自衛隊第5航空群Twitterより出典

整備員の種類

 航空機整備員は大まかなセクション毎にその役割が分かれています。

・機体整備→下記3つを除いた機体全般の整備員
・エンジン整備→エンジン専門の整備員
・電子整備→搭載アビオニクス(コンピュータなどの電子機器)専門の整備員
・武器整備→ミサイルなどの武器専門の整備員、搭載も担当する。

 これらを細分化し、より専門性が高い技術を身に着け、航空機の高稼働率を維持しています。また、最も航空機に触れているのでパイロットとよくコミュニケーションをとっており、フライト前パイロットにその日の機体のコンディションを伝えてくれたりもします。

 まるでアスリートとその専属トレーナーのような間柄ですね!!

 そのため、特に実戦部隊のパイロットは操縦する航空機の理解を深めるためにマニュアルで勉強するだけでなく、整備員がいる事務所へ足を運び、機体などに関する非常に細かい仕組みや特性などを聞きに行くことが多いです。

 この積み重ねがパイロットと整備員の絆を深くする秘密の1つですね。

どうやって整備員になるの?

 自衛隊で航空機整備員になるには主に自衛官候補生や一般曹候補生で入隊します。

 防衛大出身者が整備員になるというケースはほぼなく、整備員が幹部になるにはキャリアを積み上げながら昇任試験を受けて幹部を目指します。

 志願票を提出するときは、陸・海・空いずれの自衛隊でも航空機整備員の職域がありますが、やはり航空自衛隊が最も需要がありなりやすいかと思います。※実際のところは地方協力本部などに確認してください。

 入隊後は他の職域のように教育隊で自衛官としての素養教育を受けた後、部隊実習を経て術科学校で専門教育を受け晴れて整備員になります。

 航空自衛隊では第1術科学校(浜松)、海上自衛隊では第3術科学校(下総)がその教育機関となります。

F-2戦闘機の整備の手順を教育する様子。 航空自衛隊浜松基地HPより出典

整備員になった後も広がる職域

 特に海上自衛隊の航空機整備員は整備員になった後、航空適性がある方に関してはP-3Cなどのセンサーマンなどになる可能性があります。

 そのタイミングは本人の希望にもよりますがセンサーマンなどの搭乗員になれる可能性があり、その一例が下記のとおりです。

・機体・エンジン整備→FE
・電子整備→センサーマン・IFT(機上電子整備員)
・武器整備→ORD(機上武器員)

P-3Cのセンサーマン 海上自衛隊HPより出典

 搭乗員として航空機に乗り込むことができることから、航空学生を罷免になった学生はクルーとして搭乗員を目指すため、整備員への転換を希望する人も数多くいます。
 また、幹部自衛官であるパイロット達と比べると、比較的転勤の頻度は少ないという印象でした。

おわりに

 今回は航空機整備員について紹介しました。パイロットの相棒とも呼ぶべき整備員は本当にプロフェッショナルな方が多く、その知識や技術は世界的にも非常に高いと思います。

 ただ、勤務時間はどうしてもフライトのスケジュールに影響されるため、シフト勤務になったり長時間の残業や早朝からの勤務になってしまうことが多いです。※当然その日の勤務状況によっては翌日を代休に変更するなどの処置がなされます。

 そのようにハードな業務をこなしながら、いつでも愛機を万全の状態に仕上げてくれるからこそ、一流のパイロットほど整備員へのリスペクトは忘れませんし、そのように振る舞っていくよう後輩にも伝承していきます。

 また、専門性の高い技術を高水準のまま定年を迎えるため、退職後も航空機製造や整備を行う企業へ再就職される方も多いです。そのため、自衛官の中でも比較的定年後も安定している職種かもしれません。

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