お仕事紹介

【自衛隊のお仕事紹介】~航空管制官~

joe
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こんにちは!!
じょーです!!

自衛隊の知られざるお仕事、今回は航空管制官について紹介します。

読者さん
読者さん

航空管制官って、エリートしかなれないんじゃないの?

そんなことありません!高卒の隊員でも航空管制官になっています!

そこで今回は、自衛隊の航空管制官について紹介します!

この記事で分かること

・自衛隊での航空管制官の仕事
・航空管制官になる方法

航空管制官とは?

航空管制官は、無線を用いてパイロット達とコミュニケーションをとり、飛行場や日本周辺の空を飛行する航空機や飛行場で活動する様々な車両との間に安全な間隔を保ちながら効率的な交通流を司る方々を指します。

日本では主に国土交通省の職員がほとんどを占めていますが、自衛隊の管理する飛行場などでは自衛官が航空管制業務を行っています。

海上自衛隊における航空管制官

海上自衛隊では、管理する飛行場のほかにヘリコプターを運用する護衛艦でも航空管制業務を行います。そのため、国土交通省の職員や航空自衛隊と異なり、日本から遥かに離れた公海上でも護衛艦周辺の管制業務を行うことがあります。

管制塔
厚木基地の管制塔。

自衛隊で航空管制官になる方法

海上自衛隊で航空管制官になるには、まず海上自衛隊へ入隊し基礎教育を終える必要があります。

そのため、一般曹候補生自衛官候補生として自衛隊へ入隊し自衛官となってからその後の進路で航空管制の要員に選抜される必要があります。そのため、航空管制を志望しても異なる配置になる可能性もありますのでご注意ください。

その後、術科学校という様々な専門分野を教える学校へ入校し、卒業後全国各地の部隊へ配属され経験を積んでいきます。

教育の流れ

ここからは自衛隊で管制官になるための教育課程の流れについて紹介します。

教育隊への入隊

海上自衛隊へ入隊すると全国にある教育隊へまず赴任します。赴任する教育隊は試験をお住まいの地域などからいずれかの教育隊へ行くこととなります。

それぞれの教育隊では約3ヶ月の間自衛官としての素養や体力をつけながら、適性を確認されます。

そして、教育隊の修業前にそれぞれの配置発表が行われそれぞれの配置に応じた術科学校へ専門分野を学びに行きます。

座学を受ける様子。 海上自衛隊呉総監部Twitterより出典

術科学校への入校

海上自衛隊や航空自衛隊には術科学校といういわゆる専門学校のような学校があります。これは、それぞれの自衛隊が持つ艦船や航空機などに関する専門的な分野の技術を教育するための学校です。

海上自衛隊には第1~4の術科学校がありますが、航空管制に関わる術科学校がありません。

航空管制官の教育は、航空自衛隊小牧基地内にある第5術科学校で行われます。

第5術科学校へ入校した後は約1年のカリキュラム通じて「航空交通管制基礎試験合格証明」と「航空無線通信士」という国家試験の取得をして全国にある航空基地へ配属されます。

部隊配属後について

国家試験取得後は全国にある航空基地で実務を重ねつつ上位資格取得を目指すそうです。

部隊へ配属後は下記の飛行場管制業務を行いつつ、その他の管制業務は勤務成績等を見ながら改めて第5術科学校へ入校しつつ新たな管制業務の資格を取得していきます。

管制官の業務

・飛行場管制業務
・着陸誘導管制業務
・進入管制業務
・ターミナルレーダー管制業務

また、海上自衛隊に関しては航空基地に限らず護衛艦の航空科の配属になる場合があります。その時は護衛艦で発着艦に関する管制業務を行います。

護衛艦へ着艦するSH-60K。
護衛艦へ着艦するSH-60K。海上自衛隊掃海隊群Twitterより出典

おわりに

自衛隊のお仕事について今回は航空管制官のお話をしました。航空業界ではパイロットやCAと並び花形となる職種で非常にやりがいのある仕事です。

自衛隊の中では飛行機や艦艇、戦車などが花形となるので後方配置ととられがちですが、航空適性やコミュニケーション能力が求められ、決して誰でもなれる配置ではありません。

しかし、航空管制官は自衛隊でも数少ない普段から民間組織も相手にする配置でもあります。徳島基地等をはじめ民間空港との共用施設で自衛隊が管制を行う飛行場もあり、その責任も非常に大きいです。

実は航空学生を罷免になった方々も、ジョブチェンジするときに候補に挙がる配置の1つに航空管制官があり、やはりパイロットと無線を通じてつながることにやりがいを感じるそうです。

個人的にはパイロット時代、官民問わず非常にお世話になりましたので是非希望していただけると嬉しいです!!

     

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    ABOUT ME
    じょー
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    ブロガー
    元海上自衛隊パイロットで現在は会社員。 自衛官を辞めたら、想像以上に知らない人が多いことに気づいたので、自衛隊や飛行機に関する話を独自目線で書き始めた。
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