自衛官の転勤と引っ越し事情について

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こんにちは!
ジョーです!

自衛官って訓練がある程度終わって配置が決まったら、ずっと同じ仕事して異動もあんまり無いとか思っている人いませんか?

そんなことはありません!自衛官って割と転勤族です。
私の場合は、入隊してから退職するまでの間に5回の引っ越しを経験しています。

 なので、年の割には引っ越しの経験が多いということに気づきましたので、自衛官の転勤と引越し事情について経験をもとにお話します。

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異動は数か月前または突然に

 自衛官の転勤は、幹部自衛官(〇尉とか〇佐などの人)だと3年前後、下士官(〇曹など)は5年前後で転勤します。
 この時、引っ越しを伴う場合と伴わない場合の2つに分かれるのですが、今回は引っ越しを伴う場合の転勤について経験談をお話します。
 
 大きい会社でもあると思いますが、基本的には数か月前に「内示」といい上司にこっそり呼ばれて、「どこの部隊へ」、「いつ」転勤する予定なのかを告げられます。
 あくまで内示は人事が確定したものではないので、何かあると変更される場合がありますが、確定するまでの間に引継ぎ用の資料を作成したり、異動先での住まいを探したりと普段の業務に加えてやることはたくさんあります。その中で特に大変だったのは、家探しと引っ越し業者の選び方などでした。

時期で変わる引っ越しの大変さ

 自衛官の転勤はたいていの場合、4月・8月・10月・12月に集中します。
 この中でも特に4月や12月は一般的に引っ越しが集中する時期で、全国にある多くの企業でも異動が集中しますし、4月といえば入学や入社式など新生活シーズンとなります。
 そのため、特に引っ越し業者が見つからないし、見つかってもハイシーズンということもあり、引っ越し代が非常に高くつきます。
 以前に同じ勤務地の先輩から伺った話だと、某引っ越し業者で見積額100万円近くになったそうで非常に驚きました(その時はたしか4人家族、移動の中日が2~3日と聞いています)。

UnsplashHandiwork NYCが撮影した写真


 そのような話を聞きつつアドバイスを先輩方からもらいながら、やったことは以下の3点でした。
 ・引っ越し業者は合い見積もりをとる
 ・搬出から搬入までは余裕を持った日数にする
 ・自分たちで運べる荷物は極力運ぶ

 私が最も異動先が遠かったときはたまたま夏だったので、比較的安い時期だったせいもあり非常に安く引っ越しできました(浮いた分は引っ越し先まで移動するときに少し贅沢させていただきました)。

 お得に引っ越しするコツ
 ・引っ越し業者は合い見積もりをとる
 (「引っ越し侍」などのようなサイトを活用するのもアリ)
 ・搬出から搬入までは余裕を持った日数にする
 ・自分たちで運べる荷物は極力運ぶ
 ・可能ならオフシーズン狙い

自衛官の家の探し方

 家については、アパートやマンションのほかに官舎から探すこととなります。
 ちなみにこの「官舎」ですが、見た目は公営団地のようなところもあれば少し古めのファミリー向けマンションのようなところもあります。これもいわゆる賃貸物件になるので、広さなどで家賃は変化します。
 ただし、一般向けの物件より多少安く住むことができるので金額面ではお得です。内装に関しては物件にもよりますが、基本的には設備はそれなりに古いところが多いので、設備が新しいものがいいという人は必然的に一般向けのアパートやマンションを選ぶこととなります。
 
 ここで当時大変なところが、「内覧ができなかった」というところです。最近ではリモートでも内覧ができるのですがやはり、設備の状況や配置を確認できないと余計な出費が発生するので何とかしてほしいなぁと感じていました。

偉い人ほど転勤が大変

 冒頭で幹部自衛官は3年くらいに1回のペースで異動すると書きましたが、偉い人ほどこのペースは短くなりがちです。
 主に「司令」などの役職に就く人は1ないし2年で異動される場合が多いです。このような役職に就く人は1佐以上の非常に偉い方になり、年齢や配置によってはその人のキャリア最後の配置にもなり得るので異動時期も様々です。異動が頻繁に発生するということでなので、家具家電はレンタルしたり転勤の際に売却するなどしてできるだけ荷物を減らしつつ金銭的なロスを抑えるようにしているそうです。
 
 また、このような人たちは専用の官舎が用意されており、家を探す手間は無いのですが代わりに自宅へ住みたくても住めないという別の苦労も持ち合わせます。
 そのため、休日を利用して自宅へ帰ったりすることもあるそうです。

おわりに

 案外知られていない自衛官の引っ越し事情についてお話しましたがいかがでしょうか。
 内覧無しで入居したり、異動の時期によって引っ越しの金銭事情が全然違ったりと大変なんですがそれでもやります。
 
 個人のキャリアももちろんなんですが、定期的に人が入れ替わることで組織の新陳代謝が図られるので悪いことばかりではありません。
 私も転勤先で新しい出会いがあり、人脈が広がりました。その時に航空・陸上自衛官の同僚もできましたしそういう人たちから面白い話を聞いたりしました。
 
 最近は、異動先の内示が出た際に移動を渋る方も増えたと聞きます(希望した異動先を除く)。正直、個人的には新しい経験が積めるし見識が広がって今があるので、よっぽどのことがない限り素直に従ってもいいかなと思います。
 とはいえ、北は北海道、南は沖縄までと全国規模なのでしっかり考えて引っ越しに備えてほしいです。

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