【飛行機図鑑】みんなに愛された国産輸送機 C-1

こんにちは!
じょーです!!
いつも飛行機や自衛隊について、自分の経験談を交えながらできるだけ分かりやすくその世界をご紹介しています。

自衛隊の飛行機らしいけど、丸っこくてかわいいやつの名前とかよく分からない
そういう方いますよね?私も最初はそうでした!
そこで今回は、そんなかわいい見た目のC-1輸送機について紹介します。
航空自衛隊が使用する国産初の輸送機で、2024年度を最後に引退する予定です。
かわいい見た目とは裏腹に日本ならではの事情を汲んで工夫を凝らしたすごい性能を持っている飛行機です!
知っている方も知らない方も是非読んでください!
C-1ってどんな飛行機?
C-1は航空自衛隊が運用する中型輸送機で、技術研究本部(防衛省)と日本航空機製造が開発し、生産は川崎重工が担当、岐阜基地に隣接する工場で定期修理なども担当していました。
試作機を含めて31機生産され、老朽化に伴い後継機となるC-2輸送機と入れ替わる形で除籍が進み、2024年度に全機退役予定です。
1970年に初飛行して以来、約50年もの長きにわたり、自衛隊の物資輸送を担っていました。


外見から見たC-1の特徴
C-1も軍用輸送機ではよく見る「太い胴体」、「高翼配置」などが特徴です。
ただし、ターボプロップ機のC-130とは違い、ジェットエンジンを搭載しています。
主翼は翼端に向かって垂れ下がり、後退角がついています。これにより機動性と高速性能が高くなりました。

尾翼は大きな垂直尾翼の頂点に水平尾翼を配置しています。その下の胴体後部は貨物用のハッチになっており、効率よくスペースを確保しました。

スペック
C-1のスペックは次の通りです。
全長 | 29.0m |
全幅 | 30.6m |
全高 | 9.99m |
エンジン | JT8D-9ターボファンエンジン×2 |
乗員 | 5人+36~60人 |
最大速度 | マッハ約0.76 |
航続距離 | 約1,700km(2.6t搭載時) |
離陸滑走距離 | 最短460 m |
着陸滑走距離 | 最短600 m |
特に離陸・着陸滑走距離が非常に短いところがスペック上の特徴で、これで全国にあるほとんどの自衛隊基地に離着陸することができます。

C-1のバリエーション
輸送機として開発されたC-1ですが、機内スペースに余裕があるので派生機ができました。
EC-1
C-1量産機の021号機に電子妨害(ECM)用のJ/ALQ-5電波妨害装置を搭載して、空自の航空電子戦要員の育成のためのECM訓練用電子戦機に改造した機体。
機首と胴体後部に大型のアンテナフェアリング、胴体側面にも左右2つずつに小型アンテナフェアリングを設置し、周囲に対して妨害電波を発信します。

特にノーズのフェアリングは特徴的で、その見た目から「カモノハシ」に例えられることが多いです。
胴体の前方下部にチャフポッドを設置することも可能。
入間基地の航空戦術教導団電子作戦群(入間基地)に1機配備されています。
おわりに
今回は航空自衛隊で長く活躍したC-1輸送機について紹介しました。
国内輸送向けの機体ということもあり、輸送機の割には小さくて丸いフォルムが可愛く、体験搭乗などでもよく活躍していたので多くの方に親しまれてきました。
まもなく引退ということで、全国各地にある航空自衛隊の基地へラストツアーを行っているところが目撃されているところをSNSでみると少々寂しく感じます。
国産機ということもあるので、個人的には保存して当時の技術や工夫したところなど伝承して欲しいと願うばかりです。

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