【初心者向け】自衛隊って何をする組織?

自衛隊の雑学

 こんにちは!ジョーです!!

 最近、「テッパチ!」などのドラマをはじめとしたコンテンツで自衛隊の活躍が身近になりました。

でも皆さん、自衛隊ってそもそもなんで存在しているのか分かりますか?

今回は「そもそも自衛隊って何しているの?」というところに焦点を当ててご紹介します。

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自衛隊の役割

 自衛隊の役割について一言で表すと「日本の人・もの・権利を守る」組織です。ただし、一言で守るといっても様々な場面があり、自衛隊は主に「外的要因から守る」ために様々な活動をしています。

 例えば大規模震災をはじめとした天災から人々を救助する「災害派遣」が有名ですね!

 そのほかにも日本の周辺の国々が侵略してくる場合や国内のテロ行為など警察が手に負えない場合の「防衛」や外国に住んでいる日本人の救出などもあります。

 また、国家防衛の考え方として「味方の協力を仰ぐ」ということもありますので、そのための協力関係構築のため、外国への訪問や訓練を行ってもいます。

 では、その様々な場面で具体的に行っていることについて自衛隊へ下令される「命令」を交えて説明します。

自衛隊への代表的な命令

 自衛隊が皆さんの前で活躍する場面がいくつもありますが、自衛官が行動するためには必ず「命令」がその担当する部隊の指揮官宛に下令されます。

 その命令は内容や規模によって下令する指揮官は異なりますが、今回は最も代表的なもの下記3つについて解説します。

  • 防衛出動
  • 治安出動
  • 災害派遣
統合幕僚監部HPより出典

防衛出動とは?

 防衛出動は自衛隊法第76条に次のように定められています。

 内閣総理大臣は、次に掲げる事態に際して、我が国を防衛するため必要があると認める場合には、自衛隊の全部又は一部の出動を命ずることができる。

e-Govより出典

 つまり、「次に掲げられる事態=いくつか想定される状況」から日本を防衛しなければならないと判断されたとき、自衛隊が「防衛出動」という形で出動します。

 その「想定される状況」というのは下記の通りとなります。

1 我が国に対する外部からの武力攻撃が発生した事態又は我が国に対する外部からの武力攻撃が発生する明白な危険が切迫していると認められるに至つた事態

2 我が国と密接な関係にある他国に対する武力攻撃が発生し、これにより我が国の存立が脅かされ、国民の生命、自由及び幸福追求の権利が根底から覆される明白な危険がある事態 

e-Govより出典

 例えばウクライナのように他国が一方的に侵攻してきた場合、日本の領域や民間人、様々な施設を守るため防衛出動を内閣総理大臣が自衛隊に対して下令します。

 そのほかにも日本に密接な関わりのある国が武力侵攻を受け、その影響で日本の存続が危ぶまれると判断された場合も防衛出動が下令されます。

海上自衛隊HPより出典

治安出動

 治安出動は自衛隊法第78条で次のように定められています。

 間接侵略その他の緊急事態に際して、一般の警察力をもつては、治安を維持することができないと認められる場合には、自衛隊の全部又は一部の出動を命ずることができる。

e-Govより出典

 これは、テロ行為など国内で緊急事態が起きた際、警察機関でも手に負えない場合に警察に変わって治安維持及び国民などの保護のため出動が命じられます。

災害派遣

 災害派遣は自衛隊法第83条で次のように定められています。

 都道府県知事その他政令で定める者は、天災地変その他の災害に際して、人命又は財産の保護のため必要があると認める場合には、部隊等の派遣を防衛大臣又はその指定する者に要請することができる。

e-Govより出典

 これは天災等の自然発生した災害に対し、その地域の都道府県知事などが防衛大臣や防衛大臣が指定した者(最寄りの駐屯地指令、地方総監、基地隊の長、基地司令等)へ電話などで通報することで要請します。

 救助活動は消防などが基本的には行いますが、自然災害に対して対応できる範囲を超えたと地方自治体が判断した場合要請しています。

 また、自然災害の発生は予測が難しいため、自衛隊では「FAST-Force」という初動対処部隊を編成して24時間365日いつでも対応できるよう備えています。

統合幕僚監部HPより出典

おわりに

 今回は自衛隊が日本に存在している理由やその役割について「命令」を交えてお話しました。

 基本的には「日本の生命・財産」を守るための組織ですので、「日本の人・もの・権利」を外的要因から守るために日々活動しています。

 最も特徴的なところは国内外から暴力によって侵略をしてくる相手に対して守ることが前提の組織ですので、それを制するため同等以上の実力を持ちたいというところがありながらも憲法や関連する法律の枠組みの都合で「必要最小限の防衛力」を保有しなければならないという矛盾ともとらえられる状況に陥っています。

 ウクライナ情勢を見て分かるよう力のぶつかり合いでは大きい力の方がより優位に立てますし、侵略されればその地域は攻めてきた国によって蹂躙されます。

 そのような事態を防ぐため日々の活動や装備品の更新などを行いその実力を維持・向上させていることを少しでもご理解いただけますと幸いです。

 それでは、次回もお楽しみに!

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