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【航空学生時代の思い出】~下総航空基地編まとめ~

joe
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こんにちは!
じょーです!

いつも飛行機や自衛隊について、自分の経験談を交えながらできるだけ分かりやすくその世界をご紹介しています。

「航空学生時代の思い出」、下総航空基地編についてまとめました!!
ウイングマーク授与までの最終章、実戦部隊へ向けてP-3Cで腕を磨く姿をご覧ください!

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海上自衛隊 航空教育の総本山へ

徳島航空基地で事業用操縦士の試験を終えると、試験を終えた安堵に浸ることなく千葉県にある下総航空基地へ異動となります。

下総航空基地はP-3CやP-1の搭乗員を育てる「第203教育航空隊」のほかに整備員や地上救難等の要員を育てる「第3術科学校」があります。

そんな海上自衛隊の航空教育総本山についてご紹介します!

【航空学生時代の思い出⑫】 教育部隊の総本山へ
【航空学生時代の思い出⑫】 教育部隊の総本山へ

初めての大型機

P-3Cは機体の大きさは、民間旅客機のE195-E2と同じくらいで、旅客機としては比較的小さく感じるかもしれません。

飛行中のP-3C哨戒機。
飛行中のP-3C哨戒機。

しかし、海上自衛隊や各国の海軍が運用する航空機では大型機に部類されます。

下総基地の誘導路を走っているときから今まで操縦していたT-5TC-90とは違った大型機ならではの特徴やそれを操縦する苦労がありました!

【航空学生時代の思い出⑬】初めての大型機
【航空学生時代の思い出⑬】初めての大型機

チームで敵をやっつけろ!!

P-3Cが主に相手とするのは潜水艦や水上艦艇です。戦闘機同士のドッグファイトに比べて「空」と「海」と違うフィールドからの戦いになるため、「海の環境」の影響を大きく受けます。

そのため対潜戦などを行う際センサーマンなどの10人程度でチームを結成し任務を行います。

機内でのチームワークが潜水艦を倒す近道、学生同士でチームを結成し潜水艦を倒せるようになるのか?!

【航空学生時代の思い出⑭】 チームで敵をやっつけろ!
【航空学生時代の思い出⑭】 チームで敵をやっつけろ!

ウイングマークをもぎ取れ!!~実艦的対潜訓練~

第203教育航空隊では戦術訓練の総仕上げとして、実際の潜水艦を相手にした「実艦的対潜訓練」といういわば練習試合のような訓練を行います。

通常の訓練では戦術シュミレーターを用いて訓練を行うため、実際にソノブイなどのセンサーを使いませんが、実艦的対潜訓練では実際にソノブイ等は使用し潜水艦を捜索します。

潜水艦の乗組員も本気で相手してきますのでなかなか探知できませんが、千載一遇チャンスを狙って探します。

航空学生時代の思い出⑮ ウイングマークをもぎ取れ!!~実艦的対潜訓練~
航空学生時代の思い出⑮ ウイングマークをもぎ取れ!!~実艦的対潜訓練~

修業フライトとウイングマーク授与式

実艦的対潜訓練を終えるといよいよ卒業に向けて最終段階に入ります。

そして、第203教育航空隊で行う最後の訓練に場外飛行場への長距離航法訓練、通称「修業フライト」が計画されます。航法訓練中は様々な訓練を行いつつ普段は行ったことの無い飛行場へ行き経験を積むことを目的としています。

到着後も実戦部隊や史跡への研修などが行われ、国防への意識醸成を行います。

訓練を終え下総航空基地へ帰って来るといよいよ修業式を向かえます。

修業式ではとうとうウイングマークが授与され、自衛官のパイロットとして実戦部隊へそれぞれ羽ばたいていきます。

【航空学生時代の思い出⑯】 ~修業フライトとウイングマーク授与式~
【航空学生時代の思い出⑯】 ~修業フライトとウイングマーク授与式~

おわりに

固定翼操縦士のコース最終段階の下総航空基地編についてまとめました。

ここで行われる訓練は、実戦部隊へ行く最終段階として今まではなかった戦術に関する訓練等を行います。

つまるところ飛行機を用いて「戦う・守る・助ける」ことができるようになる訓練を行います。

ただし、ここを卒業してもまだまだ部隊では「見習い」でしかないので、これからさらに腕を磨きながら皆さんを守るため日々活躍する日々が始まるのです!

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    ブロガー
    元海上自衛隊パイロットで現在は会社員。 自衛官を辞めたら、想像以上に知らない人が多いことに気づいたので、自衛隊や飛行機に関する話を独自目線で書き始めた。
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