【航空機図鑑】ブルーインパルスの機体、T-4中等練習機とは?”ドルフィン”と呼ばれる純国産ジェット機を解説
こんにちわ!
じょーです!
今回は航空祭でおなじみの機体、T-4練習機を紹介します!
ブルーインパルスの展示飛行で見ている方も多いと思いますが、実は航空自衛隊のパイロット育成や部隊の要務を支える縁の下の力持ちでもある機体です。
そんな航空自衛隊で最も有名な航空機の一つであるT-4の特徴や豆知識をまとめました!

T-4の基本情報
T-4の主要スペックなど基本的な情報は以下のとおりです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 分類 | 中等練習機 |
| 開発 | 川崎重工業・三菱重工業・富士重工業(現SUBARU)ほか |
| 全長 | 約13.0m(ピトー管含む) |
| 全幅 | 約9.9m |
| 全高 | 約4.6m |
| 最大速度 | マッハ0.9(約1,040km/h) |
| 実用上昇限度 | 約15,000m |
| 乗員 | 2名 |
| エンジン | 石川島播磨重工業製F3-IHI-30ターボファン×2(純国産エンジン) |
| 初配備 | 昭和63年(1988年) |

T-4は上記の通りエンジンも含めて国産の航空機で、国内のさまざまな企業が開発や製造に携わったことで、産業面でも貢献した飛行機です。
開発の経緯・名前の由来
T-4は、それまで使われていたT-1やT-33練習機の後継として、1981年(昭和56年)から開発が始まった機体です。
特徴的なのは、機体だけでなくエンジンも純国産という点で、日本の航空機産業にとって節目となったプロジェクトでした。
脱出装置にキャノピー破砕方式を採用したほか、炭素系複合材を機体各所に使うなど、当時としては新しい技術が積極的に取り入れられています。
名前の「T」はTrainer(練習機)の頭文字で、日本の練習機は「T-1」、「T-2」と続き、4番目の型式ということで「T-4」となっています。

その丸みを帯びた愛らしい機体形状から、正式な愛称ではないものの「ドルフィン(イルカ)」という通称で呼ばれるようになりました。
その愛称から、ブルーインパルスの隊員はパイロットが「ドルフィン・ライダー」、整備員が「ドルフィン・キーパー」と呼ばれています。

芦屋基地の教育飛行隊が使う赤い塗装の機体は、ブルーインパルスに色合いが似ていることから「レッド・ドルフィン」と呼ばれることもあります。
現場目線で見るポイント
T-4は、T-7と言われるプロペラ機の初等練習機で操縦の基礎を学んだ学生たちがジェット機の操縦に慣れるための飛行機です。
この違いは特に速度性能や上昇性能に大きく現れるので、速い速度での操縦特性やGのかかり方など、体感的なギャップを埋める必要があります。
T-4などの練習機を介さずに実戦部隊にいる機体で訓練をしようとすると、操縦に慣れていない状態でさまざまなコンピュータの操作も同時に行わなければいけません。
その場合、機体性能や機能のギャップが大きすぎて教育効果があまり高くないことから、T-4などの練習機は重要視されています。

そのためT-4は武装を持たない純粋な練習機ですが、低速から遷音速まで安定した空力特性を持たせることで、後に戦闘機課程へ進んだときにスムーズに移行できるよう設計されています。
運動性能はF-15クラスに近いとも言われており、条件次第ではドッグファイトも善戦するらしいです。
まとめ
T-4は華やかなブルーインパルスの機体としてのイメージが強いですが、本来の役割は航空自衛隊パイロットの土台を作る中等練習機です。
また、全国各地の戦闘機部隊などでは連絡機というカテゴリーで、要務飛行などに利用されるなど縁の下の力持ちとして活躍しています。
地味に見えて、実はその後の戦闘機パイロット人生を大きく左右したり、戦闘機部隊などを支えるなど重要な機体だと言えます。
最後までご覧いただきありがとうございました!
もしよければ、記事のシェアやコメントをいただけると励みになります!


