【飛行機図鑑】戦闘機のグローバルスタンダード F-16
こんにちは!
じょーです!!
いつも飛行機や自衛隊について、自分の経験談を交えながらできるだけ分かりやすくその世界をご紹介しています。
今回は、戦闘機でグローバルスタンダードの地位を築き上げたベストセラー戦闘機のF-16について紹介します。
日本でも在日米軍が使用しており、見たことがある方も多いと思いますが、その小柄な機体には様々な工夫と機能が隠されています。
知っている方も知らない方も、ぜひ最後まで読んでみてください!
F-16ってどんな飛行機?
F-16は、アメリカのジェネラル・ダイナミクス社(現ロッキード・マーティン社)が開発した多用途戦闘機(マルチロール機)です。
愛称は「ファイティング・ファルコン(Fighting Falcon)」。
もともとは「小型・軽量・安価」をコンセプトに、大型で高額なF-15戦闘機を補うローコスト機として計画されました。しかし、優れた基本設計と度重なる改修により、対空戦闘から対地攻撃、偵察までこなす屈指のマルチプレイヤーへと進化しました。
アメリカ空軍をはじめ世界約30カ国以上で運用されており、初飛行から50年近くが経過した現在でも改良と生産が続けられている傑作機です。
外見から見たF-16の特徴
F-16の見た目は非常に洗練されており、一言で表すなら「機能美にあふれたシンプルさ」です。主な外形上の特徴は以下の通りです。

フレームレス・バブルキャノピー
枠(フレーム)のない全周囲が見渡せる風防を採用。パイロットの視界が非常に広く確保されています。
エアインテーク(空気取り入れ口)の位置
胴体下面(お腹のあたり)に口を開けたような形状で配置されており、高仰角での飛行時でも効率よくエンジンに空気を送り込めます。
ブレンデッドウィングボディ(BWB)
主翼と胴体が滑らかな曲線で一体化しており、空気抵抗の低減と揚力の発生に貢献しています。
サイドスティック方式
操縦桿が従来の「脚の間」ではなく、「右側のサイドパネル」に配置されています。
激しいGがかかる状態でも操作しやすい工夫です。
スペック
F-16の基本スペックは次の通りです。
| 項目 | スペック |
|---|---|
| 全長 | 14.8m |
| 全幅 | 9.8m |
| 全高 | 4.8m |
| エンジン | Pratt and Whitney F100-PW-200/220/229 General Electric F110-GE-100/129 ×1 |
| 航続距離 | 約3,200km(1,740NM) |
| 最高速度 | マッハ2 |
| 固定武装 | M61A1 20mmバルカン砲×1 |
| 搭載兵器 | 各種空対空・空対地ミサイル、誘導爆弾など |
F-16のバリエーション
F-16は長年の運用の中で進化を続けており、タイプごとに「アルファベット(型式)」と「ブロック(生産群)」で分類されています。
YF-16
F-16の試作機。
量産型よりもノーズが細く、レーダーも簡素なものが搭載されているなど、随所に違いが見られます。

F-16A/B
初期量産型。単座(1人乗り)がA型、複座(2人乗り)がB型です。
Block1/5/10
初期生産グループ。段階的に信頼性や生産性が向上。
Block15
初期型の決定版。
能力向上型で外装式のLANTIRN照準ポッド運用を目的に、エアインテーク側面へハードポイントと配線が追加された改良型。
それに伴う重心バランスの変化によるピッチ方向の安定性を確保するため、水平安定板の30%大型化などの改修を行いました。
さらに、オプションでドラッグシュートを装備することが可能になりました。
F-16ADF
アメリカ州空軍向けの防空戦闘機型。

Block15まで運用できなかった射程ミサイル(AIM-7など)の運用能力を追加。外見上は垂直尾翼基部の膨らみやキャノピー前方のアンテナが特徴。
また、外見状は垂直尾翼基部に膨らみ(HF無線機用アンテナ)ができ、キャノピー前方とエアインテーク下方にIFF用アンテナを追加した。

F-16AM/BM(MLU)
既存のA/B型に大幅な近代化改修を施し、C/D型並みの能力を持たせた機体。
F-16C/D
A/B型からレーダーやアビオニクスを大幅に強化した主力タイプ。単座がC型、複座がD型です。
Block 25
C/D型の初期型。夜間・全天候攻撃能力が向上。
Block 30/32
この型からエンジンを「P&W製」と「GE製」の2種類から選択可能になりました。
ブロック番号の末尾が「0」はGE製(F110)、「2」はP&W製(F100)を示します。
Block 40/42(F-16CG/DG)
夜間攻撃能力をさらに高めたタイプ(通称ナイトファルコン)。
Block 50/52(F-16CJ/DJ)
敵の防空レーダーを破壊する「SEAD(敵防空網圧殺)任務」に対応したモデル。
対レーダーミサイルの運用能力が付与されている。
Block 50+/52+
胴体背部にコンフォーマル・フューエル・タンク(保形増槽)を装備可能にし、航続距離を延伸したタイプ。

F-16CM/DM
Block40/42および50/52に最新の共通改修を施した統合タイプ。
F-16C/D バラク(Barak)
イスラエル空軍向けの独自改修型。独自の電子戦装備などを搭載。
F-16I סופה(スーファ)
イスラエル空軍(IAF)向けに開発された長距離攻撃特化モデル。ヘブライ語で「スーファ(Sufa=嵐)」と呼ばれます。
Block 52+をベースに、胴体背面に大きく盛り上がったドーサルスパイン(電子戦機器などを納めた背部の出っ張り)やコンフォーマル・フューエル・タンクを標準装備。
イスラエル自国製の高度な電子戦システムや各種国産ミサイルを運用可能で、見た目も重厚かつマッシブなF-16としてミリタリーファンや模型ファンの間でも非常に高い人気を誇ります。
F-16E/F(Block 60)
アラブ首長国連邦(UAE)向けに開発された能力向上型。出力強化エンジンやAESAレーダーを搭載。
F-16V(Block 70/72)
最新の近代化改修・新造モデル。愛称は「バイパー(Viper)」。
最新鋭のAESAレーダー(SABR)や新世代のコックピットモニターを搭載し、第5世代機(F-35等)との連携能力も強化されています。
その他の派生型
F-16N/TF-16N
アメリカ海軍のアグレッサー(仮想敵機)部隊向け。

F-16XL
クランクト・アロー・デルタ翼を採用した試作戦闘爆撃機。
競合でF-15Eに敗れたものの、後にNASAの実験機として活躍。

F-16/79
輸出向けに廉価版エンジン(J79)を搭載した計画機。
NF-16A AFTI/NF-16D VISTA
先進技術や運動性を試すための実験技術検証機。
QF-16
退役したF-16を無人標的機に改造したもの。
日本で見られる場所
日本では、青森県の三沢基地に在日米空軍(第35戦闘航空団)のF-16(F-16CM/DM)が常駐しています。
また、沖縄県の嘉手納基地や山口県の岩国基地などにも、部隊の展開や立ち寄り等で飛来することがあります。
実物を見たい場合は、毎年開催される「三沢基地航空祭」や「横田基地日米友好祭」などのイベントが狙い目です。
迫力あるデモフライトや地上展示を楽しめるチャンスですが、運用の都合で展示内容が変わることもあるので、事前に基地の公式情報をチェックしておきましょう!
おわりに
今回は、世界中で愛され続ける名機「F-16」についてご紹介しました。
一見するとコンパクトでシンプルな戦闘機ですが、時代に合わせて柔軟に進化を重ねてきたからこそ、半世紀近くトップランナーとして君臨できています。
もし航空祭や基地の近くでF-16を見かける機会があれば、ぜひ今回ご紹介した「お腹のエアインテーク」や「キャノピーの形」に注目してみてくださいね!
次回の記事でも、ミリタリーや飛行機の魅力を分かりやすくお伝えしていきます。お楽しみに!
最後までご覧いただきありがとうございました!
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