【飛行機図鑑】弾道ミサイル用情報収集機 RC-135S コブラボール

こんにちは!
じょーです!
最近は北朝鮮が再び弾道ミサイルの発射を活発に行っており、緊張感が高まっています。
その弾道ミサイルの能力を暴くため、アメリカ軍は情報収集機であるRC-135シリーズに弾道ミサイルから発信される電波などの情報収集に特化した航空機を保有しています。
それが、「RC-135Sコブラボール」です。
今回は秘密に包まれたコブラボールについて、限られた情報をもとに解説します。
RC-135Sコブラボールとは?
RC-135Sコブラボールとは、アメリカ空軍が保有するRC-135という電子偵察機シリーズの1つで、弾道ミサイルに関する情報収集専門の航空機です。
C-135輸送機またはKC-135空中給油・輸送機をベースに改修されました。
機体は3機製造され、ネブラスカ州にあるオファット空軍基地に集中配備されています。

見た目の特徴は機体右側の主翼上面とエンジンが黒く塗られていること、機体各部のフェアリング、機体下面にある多数のアンテナ類です。
スペック
コブラボールのスペックは次のとおりです。
全長 | 41.1m |
全幅 | 39.9m |
全高 | 12.8m |
速度 | M0.66(約790km/h) |
航続距離 | 3900NM(6500km)※無給油の場合 |
乗員 | フライトクルー:パイロット2名、ナビゲーター1名 ミッションクルー:電子戦士官3名、システムエンジニア2名、 ミッションスペシャリスト2名 ※それぞれの配置の最低人数 |
外見から見た特徴
冒頭でもお伝えしましたが、機体の一部が黒く塗られていたり、情報収集用のものを含む多数の通信アンテナやフェアリングがあります。

機体の右側を黒く塗っている理由ですが、光学機器を機体の右側に搭載しており情報収集の際に機体からの反射光を防ぐためと言われています。
なぜ右側のみの搭載なのかは不明ですが、非常に遠距離から目標を捉えるために大型のセンサーを搭載しているのかもしれません。
ただし、機体の右方向にしかセンサーが向いていないので、実際にミサイルが発射されるタイミングに合わせて機体の位置取りを行う必要があります。
そのため、パイロットやミッションクルーの連携がしっかりできていないと、ほしい情報が取れないこともあり得ます。この飛行機で任務完遂をするには、日頃の訓練からチームワークが重要となるでしょう。
ちなみに旅客機などでもコックピットの周りなどが黒く塗られていますが、これも同じく反射を抑えることが目的です。(実際に操縦するときはそれでも直射日光などで眩しいのでサングラスをかけます汗)
具体的に機内でどのようなことが繰り広げられているのかは不明ですが、ミッションが長時間にわたる場合などは増員するなどしているようです。
おわりに
今回はミサイル用の情報取集機コブラボールについて解説しました。秘密の多い機体なので公開されている情報も多くはありませんが、見ることができた場合は参考にしていただけると嬉しいです。
ご存じの方も多いですが、アメリカ軍は北朝鮮などのミサイル関連情報を収集するため、沖縄県にある嘉手納基地へたびたび展開します。
なので、もし沖縄へ旅行などへ行く機会があれば、「道の駅 かでな」など周辺に展望スポットなどもありますので見に行ってみてください。
