【航空機紹介】米軍の新爆撃機 B-21レイダー

こんにちは!
じょーです!!
今回は、世界中で大注目されている米軍の新型爆撃機「B-21レイダー」について、現在発表されている情報をまとめました。
B-2以来の新型爆撃機で、その姿を世界中が注目していました。
ただし、公開された内容があまり多くないので、推測になる部分も多々あります。予めご了承ください。
※アイキャッチ画像はアメリカ空軍公式サイトより

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B-21とは?
B-21爆撃機は、現在米空軍が運用しているB-52爆撃機の一部とB-2ステルス爆撃機の後継機として、ノースロップ・グラマン社を中心に開発を進めているステルス爆撃機です。
米軍の爆撃機は、2020年代にB-1とB-2の爆撃機2機種を退役させ、B-52の延命とB-21の導入をすることで爆撃機の再編成を行う予定。そして、B-21は100機程度が作られる予定です。

B-21爆撃機の見た目は非常に独特で、胴体や垂直・水平尾翼が無い全翼機を言われる形状をしています。
2022年末の時点で6機が最終組み立てと試験の段階であると発表されておりますが試験の詳細などは明かされておりません。
運用開始は2020年代半ばを予定しており、初飛行を終え各種試験中となっています。
B-21のスペック
現状でスペックは公開されていないので、判明次第更新します。
全長 | 不明 |
全幅 | 不明 |
全高 | 不明 |
最高速度 | 不明 |
搭載武器 | 核兵器、通常兵器 |

B-21の特徴
現在公開されている写真などを見ると、現在活躍している「B-2爆撃機」と非常に似た外見をしています。

正直、同じ飛行機じゃないかと言われてもおかしくないくらい似ていますね(汗)
それくらい似ている理由は、ボディ全体が翼になっている「全翼機」というフォルムが共通していることが大きな理由です。
全翼機という特徴的なフォルム
この全翼機という形状は、簡単に説明すると「機体全てが翼」という形です。
従来の飛行機では胴体に燃料タンクや爆弾倉などを配置しますが、全翼機だとそれらを翼に埋め込むことができます。
これにより。同規模の爆撃機よりも機体を比較的小型にしやすく、翼も大きいので運動は良好、そしてRCS(レーダー反射断面積)を小さくできるというメリットがあります。
しかし、水平・垂直尾翼がないため操縦が非常に難しく、機体を安定させるためにはフライ・バイ・ワイヤなどを使用した高度なコンピュータ制御が不可欠になります。
そのほかにも、エンジンなどが埋め込み式になることで、整備性が悪い面がデメリットとして挙げられます。

B-2との比較
今回公開された画像などを見ると外見からは3点気になるところがありました。

- 機体色→B-2はレーダーへのステルス性が高いものの、かなり特徴的なフォルムなので真っ黒に機体を塗り夜間に作戦を行うことでより見つからない工夫をしていました。しかし、B-21ではライトグレーに塗られており、昼間も作戦を行うことを想定されている可能性があります。
- エアインテーク(エンジンの空気取り入れ口)の小型化→B-2ではエンジンを胴体の上に背負う形で搭載されていたため、インテークが胴体から飛び出していましたが、B-21では機体のフォルムに溶け込むようにインテークが設けられています。正面から見ると小型化しているようにも見えます。
- ノーズ及びメインギアの形状等→個人的に気になったのはこの部分です。今回、機体の寸法が公表されていないため注目しました。するとB-2と比べてノーズギアのドアの構造が単純化されたことと、メインギアのタイヤの数が片側4つだったものが2つに減ったように見えます。本当に減っているならこれまでよりも機体が小さくなっている可能性があり、爆弾などの搭載量も減少している可能性があります。
別アングルから撮影された画像を見ると、エアインテークは翼に溶け込みその先にエンジンがあるように見えます。
ただ、この画像ではエアインテークが塞がれているようなので詳しいところは不明です。

また、エンジンに関しては機体に埋め込まれているように2発配置されているように見えます。
この新型機を一目見て感じた印象は「B-2爆撃機の運用データから最適化した機体」でした。
B-2はステルス戦略爆撃機というところは非常に魅力的ですが、整備性や運用コストの面で苦労していました。
この点を改善できるかどうかが今後の鍵になるかと思います。
現在、正面から見た画像しか出回っていないため、機体後部の形状が前方ほど詳しく分かりません。もしかしたら、この隠されている部分にB-21の秘密がたくさんあるのかもしれません。
第6世代航空機
ノースロップ・グラマン社はB-21爆撃機を「第6世代航空機」と位置付けました。ただし、それを具体的に定義できる要素がよく分かっていないので、はっきりと「○○ができるようになったから第6世代航空機だ」と言えません。
ただし、そのヒントになる要素がノースロップ・グラマン社のHPを見るといくつかありましたので紹介します。
次世代のステルス技術
従来は機体表面をステルス性の素材で覆ったり、機体のフォルムを工夫することでレーダーに対するステルス性を確保していました。基本的に対レーダーステルスは、設計時に「どのレーダー」に対して最も効果を発揮させるかというところを考えてから設計に入ります。
そのため、米軍が以前に行った「アライド・フォース作戦」でF-117ステルス攻撃機が撃墜されるように狙った周波数帯域以外ではあまり効果がありません。
B-21爆撃機では新しい製造手法や素材を使用しているということなので、もしかしたらより広帯域で効果を発揮する対レーダーステルスの技術を開発しているかもしれません。

デジタル技術の導入
B-21は開発段階で様々なデジタル技術を導入しています。その1つが「デジタル・ツイン」と言われる技術です。これを簡単に説明すると「仮想空間に機体を作る」ことを指します。これを行うことで、従来は機体を作って実際に動かさないとできなかった試験や、テストパイロットへの安全リスクへの保証ができず満足にできなかった試験などもより詳しく行うことが可能になります。
つまり、仮想空間で壊れるまで試験をすることができ、壊れてもすぐに復旧することができるのです。
そのほかにも、開発・運用・整備・改良の各プロセスをネットワークでつなぎオープン・アーキテクチャーで問題点の改善や新しい機能の追加などをより早く行うことができるようになるとのことです。
このようなデジタル技術の導入は航空自衛隊などの次期戦闘機開発プログラムGCAPでも導入されるらしく、B-21の開発パートナーでもあるBAE Systemsがもしかしたらそのシステムを提供しているかもしれません。
技術的な詳しいお話は下記の本が非常に参考となりますのでぜひご覧ください。
開発の進捗状況
B-21は開発中で2025年までに運用に入ると言われていましたが、現状から推測するとおそらく遅れているとみています。
機体は試験用のため6機が製造中で、ロールアウト(初公開)されたことから少なくとも1機は組み立てが完了しています。
2024年5月現在、B-21は1機以上の試験機が完成しており実用化に向けて様々な試験を行っている最中です。
アメリカではスポッターからの目撃情報やアメリカ空軍のリリースから、精力的に試験は進んでいるようで、B-2ステルス爆撃機の開発とは違ってアピールをすることで対外的なプレゼンスを示しているように感じます。

開発のタイムライン
・2022年12月2日 ロールアウト(初公開) パームデール
・2023年9月13日 エンジンテストを開始 パームデール
・2023年11月10日 初飛行
・2024年5月8日 上院軍事委員会で開発は順調に進んでいると担当次官が発言

おわりに
先日公開されたB-21のクイック分析を行った内容について紹介させていただきました。まだ開発中の航空機ですので、これから時間の経過とともに明らかになる部分があると思います。
この爆撃機は現在アメリカの防衛力を支える「核の3本柱」の一角(爆撃機のほかに陸上から発射するICBMと潜水艦から発射するSLBMが挙げられる)として開発されており、世界中で注目されています。
既に最初の配備先をサウスダコタ州でB-1B爆撃機を配備する「エルスワース空軍基地」と決定されています。なので、B-21が完成した際にはB-1から退役が進んでいくと推測されます。
当然、日本の防衛政策にもこの爆撃機の行く末が大きく影響し、将来は自衛隊との連携を図っていくかもしれません。
まだ開発中のため分からないことばかりですが、今後の新情報に期待しつつ動向に注目してみましょう!!