現代輸送機のパイオニアC-130

こんにちは!
じょーです!!
今回は、輸送機の大ベストセラーC-130について紹介します。
日本でも航空自衛隊が使用しており、海外での任務も数多く派遣され、見たことがある方も多いと思います。
実は、この輸送機以前と以後で時代が変わったくらいすごい飛行機です!

C-130ってどんな飛行機?
C-130ハーキュリーズは、アメリカのロッキード・マーティン社が開発した多用途戦術輸送機。
1954年に初飛行し、以降70年以上にわたり世界中で運用されています。
短い滑走路での離着陸能力、優れた耐久性、柔軟な運用性を持ち、兵員や貨物輸送、空中投下、救急搬送、災害救援など幅広い任務に対応可能です。

最大20トンの貨物を搭載でき、悪条件下でも高い信頼性を発揮します。
現在も改良型のC-130Jが生産されており、50か国以上の軍や機関で使用されています。
外見から見たC-130の特徴
軍用輸送機ではよく見る「太い胴体」、「高翼配置」などが特徴です。
実は、この飛行機がそのフォルムを採用したパイオニアで、より多くの物資を積むことと積み下ろしをスムーズに行うことができるというメリットがあります。

この飛行機が登場する以前は、様々なフォルムの輸送機がいましたが、C-130の登場によりそれ以後に開発された輸送機は同様の特徴が踏襲されました。

スペック
日本に配備されている各タイプのスペックは次のとおりです。
C-130のバリエーション
最もメジャーなタイプで、当初は輸出向けに開発されたもの。
約1,100機生産され、航空自衛隊は、1983年から導入を始めて16機配備されています。
C-130H
最もメジャーなタイプで、当初は輸出向けに開発されたもの。
航空自衛隊は、1983年から導入を始めて16機配備されています。

C-130R
海上自衛隊がYS-11の後継機として6機導入した機体。
アメリカ海兵隊から退役して保管されていた機体を再生させた中古機。
ただし、アビオニクスを最新型に更新するなど細かな改良が施されています。

C-130J
次世代型のC-130で機体の基本設計はそのままに、エンジンやプロペラ、ミッションコンピューターを変更した最新型。
グラスコックピットを採用し、2人乗務で運航ができるようになりました。

空中給油型
戦闘機やヘリコプターに空中給油ができるよう、給油システムを組み込んだタイプで、KC-130という名称になります。

アメリカ海兵隊などで配備されており、航空自衛隊ではC-130H輸送機の一部を改修して空中給油システムが使用できるようになりました。
空中給油用の燃料タンクや給油ポッドは着脱することができ、輸送任務にも対応できます。
対地攻撃型
AC-130ガンシップという名称で、複数の銃火器や管制システム、センサーを追加した対地攻撃仕様。
長時間滞空しながら地上にいる部隊に攻撃をして、味方地上部隊の支援を行います。
搭載している火器は全て左側を向けており、攻撃を行うときは旋回しながら行うところが特徴です。
特殊作戦型
特殊作戦を行うために改修されたタイプ。
MC-130という型式名称が付けられています。
特殊作戦用のヘリコプターなどへの空中給油ができるほか、レーダーなどのセンサーを強化し夜間や悪天候の中でも地形追従飛行ができる。
外見はダークグレーの塗装に覆われており、視認性を下げる工夫がされています。

日本で見られるところ
日本では航空・海上自衛隊と在日米軍が運用しています。
航空自衛隊では小牧基地、海上自衛隊では厚木航空基地、在日米軍ではアメリカ空軍横田基地にそれぞれ配備されています。

また、全国各地の自衛隊基地へ物資輸送を行うので、タイミングが良ければ見ることができるかもしれません。

おわりに
今回は自衛隊でも大活躍のC-130輸送機について紹介しました。
この飛行機は本当に長寿機で、誕生以来改良されていますがフォルムはほぼ変わらず、エンジンや電子機器を現代に合わせているだけというところがすごいです。
いまだに生産は続いており、新規発注がまだ増える見込みです。生産しているロッキード・マーティン社も国内外の展示会では、F-35戦闘機に並ぶ主力製品としてセールス活動を行っています。
もし、ご覧になる機会があればぜひ行ってみてください!