こんにちは!ジョーです!! 3月になると自衛隊は各地の教育部隊で入隊式が行われます。
入隊予定者の方々はそれぞれの駐屯地などへ何日も前に着隊し、入隊式に向け制服の整備や入隊式の予行に励んでいます。
これから私が入隊した「海上自衛隊航空学生」について当時の思い出を交えて紹介します!
題して「航空学生時代の思い出」
今回はその第1弾として「入隊式前後」の様子を紹介します。
にほんブログ村「航空学生」とは?
自衛隊ではパイロットをはじめとした航空機搭乗員になるにはいくつかのルートがあります。
例えば、防衛大学校へ入学しパイロットを目指すとか、いったん自衛隊へ入隊し経験を積みつつ航空機のクルーになるなど様々です。(これは今回の趣旨とは外れるのでまた今度!)
航空学生に関して一言でお伝えすると「自衛隊のパイロットになるため」のコースとなります。
パイロットになるにあたり当然将来的に機長となるため、自衛官としての階級は幹部(3尉以上)になることが前提のコースとなります。そのため一般的には防衛大と並びエリートコースの1つに数えられます。
防衛大や一般大卒の幹部自衛官と異なるのは、そのキャリアの大半を航空部隊で過ごすため現場経験が非常に長いというところです。(転勤を繰り返す際に航空部隊以外の配置に必ずなるので、勤務年数=航空部隊ということはあまりないのでご注意ください。)
また、階級は3等海佐になるとそれを超える階級になる方は少ないです。それらを踏まえた個人的な印象としては「雑草型エリート」というイメージです。
受験の流れなどは下記の記事で紹介しておりますので是非ご覧ください!
入隊準備
入隊準備は合格発表から約1か月後の2月から始まります。
航空学生試験の合格者は1度小月航空基地へ赴き、支給される制服のサイズ合わせと入隊前の航空身体検査を行います。ちなみに、この時の身体検査で不合格となった場合、合格取り消しとなります。1月に合格発表を受け取ってから不摂生しないよう気を付けてくださいね!
制服合わせなどを終えると3月の下旬まで小月基地を離れ、卒業式や各自治体で行われる自衛隊入隊者向けの壮行会などに出席します。
そして、3月下旬いよいよ小月基地へ着隊します!サイズを合わせた新品の制服や革靴などを見ながらワクワク感がこみ上げつつ、入隊式のためアイロンがけなど様々な準備を進めていきます。
このときから「特別指導官」といわれる教官が一緒について様々な面倒を見てくれますが・・・
彼らがどのような教官なのかはまた今度お伝えします!
とうとう入隊式へ
そしていよいよ入隊式です!
集合写真の撮影やホワイトアローズ、ファンシードリルなどの演技をはじめとした様々な式典・展示が催され非常に華やかな形で行われます。
さて、朝から様々な行事を終え夕方を迎えるころ基地内で一番広い講堂へ全員集合がかかります。
ここから「本当の入隊式」が始まります。。。
臨時勤務で赴任している「特別指導官」という教官が「ドーン!!」と勢いよくドアを開けたとたんに「先ほどの入隊式の態度は一体なんだ!!」と開口一番で怒声が響き渡ります。準備期間中もお兄さん感覚でみんなに接してきた手前、全員絶句します・・。
「腑抜けたお前らをこれから自衛官として鍛えていく!」という一言とともに今までと違った雰囲気で各教官が自己紹介、そして集合時間とジャージに着替えるように指示され蜘蛛の子を散らすようにみんなダッシュで自分の居室へ駆け出しました。
航空学生のファーストステップ、「特別指導期間」の始まりです。
およそ2か月に及び体力・気力を徹底的に鍛えこみ、自衛官として基礎的な体力と心構えを学んでいきます。ちなみに、「ライジングサン」という漫画で似たような描写がありますが航空学生のそれは比較できないほど厳しいです。
話を戻して、居室へ戻るとベッドやロッカーがメチャクチャに!!
自分のジャージがない!!靴がない!!など仕掛けられながらも集合時間には間に合わせないといけない・・いわゆる「台風」という教育開始時の洗礼です。
圧迫された中で追い込まれ時間に間に合うはずもなく、再度別の制服などに指定され着替えに戻る・・繰り返し繰り返し行い、疲労困憊になりながら1日目終了・・
これから壮絶かつ熱い2か月が始まります。
次回へ続く・・・
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