【飛行機図鑑】ミサイルのように飛ぶ海自初のジェット機 U-36A

こんにちは!
じょーです!!
今回は、2024年度に引退してしまう海上自衛隊で初めて導入したジェット機、U-36Aについて紹介します。
カラフルな塗装とシュッとした見た目で実は自衛隊員も好きな飛行機です!
そんなU-36Aの性能や任務について紐解いていきましょう!
知っている方も知らない方も是非読んでください!
U-36Aってどんな飛行機?
U-36Aは、アメリカのリアジェット社が作ったリアジェット36というビジネスジェットを改造した訓練支援機と呼ばれる飛行機。レーダーや標的搭載用のパイロンなどを追加しました。
1985年から機体は輸入され、新明和工業が改修、1987年から調達されました。
海上自衛隊が6機導入(事故で2機損失)し、第81航空隊に配備されています。
定期修理は新明和工業の徳島分工場で行われていました。

海上自衛隊に初めて配備されたジェット機で、P-1哨戒機が導入されるまではターボプロップ・エンジンの航空機が中心だったため、U-36Aのパイロットは飛行手当が少し多く支給されていました。
訓練支援機とは?
海上自衛隊では、護衛艦が対空戦や射撃などの訓練を行うための標的曳航や仮想敵役などを行うための航空機。
訓練時のデータを収集でき、訓練に対する評価を行うことができます。
外見から見たU-36Aの特徴
訓練支援機という特殊な任務のU-36Aは、非常に目立つ見た目をしています。

ベースとなったリアジェットは主翼の翼端に燃料タンクがありましたが、U-36Aには上図の通り、訓練用のミサイルシーカーシュミレーターなどに換装されています。
スペック
U-36Aのスペックは下表の通りです。
全長 | 14.81m |
全幅 | 12.04m |
全高 | 3.73m |
エンジン | TFE731-2-2B×2 |
最大速度 | マッハ約0.78 |
乗員 | 4人 |

ジェット機ならではの高速性能を活かして、訓練ではミサイルを模擬して海面スレスレの低高度を飛行することから、パイロットには高い技量と度胸が求められます。
U-36Aの配備基地
U-36Aは、岩国航空基地にある海上自衛隊第81航空隊に集中配備されています。
訓練の支援を行う時は、訓練エリアによって岩国基地以外の基地へ展開し任務を行います。

おわりに
海上自衛隊初のジェット機、U-36Aはその派手なカラーリングやスマートなフォルムでコアなファンには人気の飛行機でした。
もうすぐ自衛隊から引退するのは名残惜しいですが、その勇姿を最後まで見届けましょう。
