【NEWS】航空自衛隊のF-2戦闘機が墜落

こんにちは!
じょーです!
いつも飛行機や自衛隊について、自分の経験談を交えながらできるだけ分かりやすくその世界をご紹介しています。
今回お届けするニュースは「航空自衛隊がF-2戦闘機墜落」!
報道された内容や自衛隊が発表した資料をもとに要点などをまとめたので、ぜひご覧ください!
航空自衛隊から発表された内容
航空自衛隊から今回の事案について、「百里基地所属F-2A搭乗員の緊急脱出事案について」というタイトルのリリースが8月7日に発表されました。

航空幕僚長は同日に行われた記者会見で、加えて下記の内容を発表しています。
・空中から浮遊物等の捜索を実施しており、機体の一部と思われるものを確認している。
・海上自衛隊等と浮遊物等の捜索・回収に関する調整をしている。
・F-2戦闘機の訓練飛行を見合わせ
・全力で事故調査を推進し万全を期する所存
・現時点での事故原因等は不明
・発生場所は百里基地から150kmの洋上
・管制機関と連携し緊急脱出を実施
・気象状況との関連性は不明
・今回の事故を受け、航空幕僚長は全国各地の部隊に対し入念な飛行前後点検の実施と全ての搭乗員に対して、各種緊急手順の教育について実施を指示
この発表を要約すると次のとおりです。
百里救難隊の活躍もあり、搭乗員は無事に救出され生存しています。
8月8日(金)に、中谷防衛大臣が閣議後の記者会見で事故の件について発言しました。
その際に追加された内容は次のとおりです。
・パイロットが管制官に通報した内容はエンジンの不調及び推力の低下
・現在、空中および地上において漂流物の捜索活動を実施中
・準備が整い次第、海上自衛隊艦艇及び海上保安庁巡視艇による捜索活動も実施予定
・機体は墜落をしており、水没をしたという報告を受けているが、その引き揚げについては今後検討
Joe’s point
このニュースでじょーが気になったポイントを紹介・解説します。
F-2戦闘機とは?
F-2戦闘機は、アメリカのF-16戦闘機をベースに日米共同開発された戦闘機。三菱重工が生産を担当。
対艦ミサイルの運用を念頭し開発されたことから、F-16と比較し一回り大きいなど細かな違いがある。
F-2Aが単座(1人乗り)、F-2Bが複座(二人乗り)とされている。

現在、百里基地と築城基地に実戦部隊、松島基地に教育部隊、装備品開発などのため岐阜基地、教育用の教材として浜松基地に配備中。
F-2戦闘機は国産ということもあるせいか、詳細まで取材された書籍がいくつもあります。
おすすめのタイトルを紹介しますので、興味がある方はぜひご一読ください。
墜落で失った分の補充はあるのか?
あくまで個人的な見解ですが、すでに機体は生産終了しているので、新しい機体を追加配備される可能性はないと推測しています。
ただし、任務に影響が出ないよう既存の機体を配置換えし、定数の確保をする可能性はあるかもしれません。
任務や航空祭への影響は?
前述の通り、訓練飛行を見合わせており再開時期は未定です。
しかし、対領空侵犯措置などの任務があるので、その場合は飛行することが考えられます。
ただし、松島基地での教育訓練や航空祭での展示飛行などに関しては、飛行見合わせが解除されるまでできない可能性が高いです。
まとめ
以下、航空自衛隊の発表や報道のまとめです。
2024年8月7日、航空自衛隊百里基地所属のF-2A戦闘機が茨城県沖約150kmの太平洋上で訓練中に緊急脱出を行い、墜落しました。航空幕僚長は会見で以下を発表しました。
発生日時:8月7日 12時34分頃
発生場所:百里基地から150kmの洋上
搭乗員:1名が緊急脱出し、百里救難隊により救出・生存確認
被害状況:船舶等への被害は確認されていない
・F-2戦闘機の訓練飛行は当面見合わせ
・飛行前後点検の徹底、緊急手順教育の実施を全国部隊に指示
・事故原因は不明、捜索と事故調査を継続中
搭乗員が無事だったことは不幸中の幸いですが、事故の影響は今後も広がる可能性があります。
続報があれば追加する予定です。