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【NEWS】航空自衛隊がF-2戦闘機の訓練飛行再開

joe
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こんにちは!
じょーです!

いつも飛行機や自衛隊について、自分の経験談を交えながらできるだけ分かりやすくその世界をご紹介しています。

今回お届けするニュースは「航空自衛隊がF-2戦闘機の訓練飛行再開」
報道された内容や自衛隊が発表した資料をもとに要点などをまとめたので、ぜひご覧ください!

この記事で分かること

・航空自衛隊から発表された内容
・F-2戦闘機について
・今後の流れ(予想)

航空自衛隊から発表された内容

航空自衛隊から今回の事案について、「百里基地所属F-2A搭乗員の緊急脱出事案について(第2報)」というタイトルのリリースが9月29日に発表されました。

8月7日に茨城県沖で墜落したF-2戦闘機について、飛行安全の確保のための対策を講じたことを踏まえて9月29日から、訓練飛行の見合わせが解除されました。

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なぜ訓練飛行の見合わせを解除できたのか?

訓練飛行の見合わせを解除した理由を、航空自衛隊は主に2つの対策を終えたとしています。

飛行安全確保のために行った対策

・F-2戦闘機に対する特別な点検
・操縦者に対する緊急手順に関する教育

また、原因究明のために「搭乗員への聞き取り」「フライトデータレコーダーの一次的な解析」を行い、スムーズに要因分析を行うことができたことが対策を迅速に開始することができたと考えられます。

発表時点で判明している事故の要因は?

航空自衛隊が発表した時点で判明している事故の要因は次のとおりです。

発表時点で判明している事故の要因

エンジンの推力低下、またはその制御システムの故障

その要因分析をするにあたって、まずは搭乗員の聞き取りとフライトデータレコーダーの一次的解析で当時起きた状況を確認したとのことです。

搭乗員の聞き取りで分かったこと

・衝撃音と振動を感じた
・エンジンの不具合を告げる注意灯の点灯を認識した
・エンジンの推力が低下し回復しなかった
・エンジンの再始動を試みたが成功しなかった

フライトデータレコーダーの一次的解析で分かったこと

・飛行開始から事故機の搭乗員が異常を確認するまでの間、機体の異常を示すデータはなかった
・事故機の搭乗員が異常を認めた意向についても搭乗員の聞き取り結果と矛盾しないことをデータで確認した

ここで判明したことをもとにフォルトツリー解析と呼ばれる手法で事故要因の分析とその対策を導出しました。

フォルトツリー解析で導き出した事故の要因とその対策。
フォルトツリー解析で導き出した事故の要因とその対策。航空自衛隊HPより出典

Joe’s point

このニュースでじょーが気になったポイントを紹介・解説します。

F-2戦闘機とは?

F-2戦闘機は、アメリカのF-16戦闘機をベースに日米共同開発された戦闘機。三菱重工が生産を担当。
対艦ミサイルの運用を念頭し開発されたことから、F-16と比較し一回り大きいなど細かな違いがある。

F-2Aが単座(1人乗り)、F-2Bが複座(二人乗り)とされている。

現在、百里基地と築城基地に実戦部隊、松島基地に教育部隊、装備品開発などのため岐阜基地、教育用の教材として浜松基地に配備中。

着陸するF-2戦闘機。
着陸するF-2戦闘機。

航空祭への影響は?

訓練飛行の見合わせは解除されたので、これから航空祭に向けた訓練なども再開されることから、展示飛行などは順次再開されるでしょう。

今後の事故調査は?

一旦、訓練飛行が再開されるという一区切りはつきましたが、あくまで事故の要因が判明したに過ぎません。

その詳しい原因は、今回の発表では明らかになっていないことから、引き続き原因究明中で事故調査は続いています

その結果が一般向けに公表されるのかは不明ですが、しっかりと原因究明を行い、今後の運用に活かして欲しいと願うばかりです。

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    ブロガー
    元海上自衛隊パイロットで現在は会社員。 自衛官を辞めたら、想像以上に知らない人が多いことに気づいたので、自衛隊や飛行機に関する話を独自目線で書き始めた。
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